順列・組合せ
和の法則・積の法則から、円順列・重複組合せまで数え上げる技術。
- 順列・組合せを使い分けて場合の数を求められる
- 同じものを含む順列・重複組合せを扱える
基本原則
- 和の法則: 場合が排他的なら「たす」
- 積の法則: 段階的に選ぶなら「かける」
- 余事象: 「少なくとも1つ」は全体 − 0個の場合で計算するのが速い
| パターン | 式 |
|---|---|
| 円順列(異なる n 個、回転を同一視) | |
| 数珠順列(異なる n 個、回転・裏返しを同一視、n ≥ 3) | |
| 同じものを含む順列 |
りんご5個とみかん4個から6個を選ぶ方法は何通り?(同種は区別しない)
解答・解説
りんごを 個、みかんを 個とすると 、、。したがって で、 の **4通り**。種類は2種類であり、在庫にも上限があるため、9種類の重複組合せでは数えられない。
順序を区別するかで公式が変わる
異なる 個から 個を選んで並べる順列では、1番目は 通り、2番目は 通りと選択肢が減ります。組合せでは同じ 個の並べ替えを区別しません。ここでは 、 とします。重複組合せは「各種類を必要なだけ選べる」場合の公式で、在庫制限がある問題にはそのまま使えません。
🔍 順列から組合せを導く
- 順番に選ぶ
- 同じ組の並べ替えを数える
選んだ r 個が同じでも、並べると r! 通りになる。
- 重複した回数で割る
円順列では回転して重なる 通りを同じ配置とみなし、 とします。さらに裏返しも区別しない数珠順列は、異なるものが3個以上なら鏡像の2通りをまとめて 。同色の玉がある場合や番号付きの席の場合は、同じ割り算ができるとは限りません。
6人から委員を2人選ぶ場合と、委員長・副委員長を1人ずつ選ぶ場合はそれぞれ何通りか。兼任はしない。
解答・解説
委員は順序を区別しないので 通り。役職を区別する場合は 通り。
赤・青・黄の3種類の玉から重複を許して4個選ぶ。同色の玉は区別せず、在庫は十分にある。何通りか。
ヒント
4個の丸と2本の仕切りを並べる。
解答・解説
通り。仕切りの間の丸の個数が、それぞれの色を選んだ個数を表す。
りんごを最大3個、みかんを最大4個まで選べるとき、合計5個を選ぶ方法は何通りか。同種は区別しない。
解答・解説
りんごを 個とすると、 かつ より 。 の3通り。
異なる色の玉6個で輪を作る。回転と裏返しを同じとみなすと何通りか。
解答・解説
まず回転を同一視して 通り。裏返しの2通りをまとめて 通り。
制限があるときは、選択肢の変化を先に見る
積の法則が使えるのは、各段階で続きが何通りあるかを追えるからです。たとえば上着が2着、ズボンが3着で、どの組合せも着られるなら2×3通り。一方、片方の上着だけ合うズボンが1着なら、続きの数は枝ごとに違うので3+1通りです。「選ぶから掛ける」だけでなく、選んだ後の候補がどう変わるかを考えます。
数字のカードで整数を作る場面も同じです。0は一の位には使えても、3桁の整数の百の位には使えません。そこで制限の強い百の位を先に決めると、以後の候補数が一定になり、数え落としを防げます。各カードを一度だけ使うなら、使用済みの数字は候補から外します。
0、1、2、3、4の5枚のカードから3枚を使い、3桁の整数を作る。カードは再使用しない。何個できるか。
解答・解説
百の位は0以外の4通り。百の位を決めると十の位は0も含む残り4通り、一の位は残り3通りなので、4×4×3=48個。別解では、全順列5×4×3=60通りから先頭が0の4×3=12通りを引いても48個。二つの数え方の一致が検算になる。
「少なくとも」を、重ならない場合に分ける
委員を選ぶとき「ある学年から少なくとも1人」という条件があれば、その学年の人数が1人、2人、…という分け方なら重なりません。反対に、その学年が0人という不適切な選び方が簡単なら、全体から引く方が短くなります。同じ対象を二つの方法で数えると、計算だけでなく場合分けの漏れも確かめられます。
1年生3人、2年生4人から、役職を区別しない委員を3人選ぶ。1年生を少なくとも1人含む選び方は何通りか。
解答・解説
全体は 通り。1年生が0人なのは 通りなので35−4=31通り。1年生の人数別に数えると 通りで一致する。選んだ後に委員を並べる必要はない。
- 対象を「人」「数字」「座席」のどれとして区別するか決める。
- 順序と再使用の可否を確認し、0や特定の人など制限が強い部分に注目する。
- 直接数える/排他的に分ける/全体から引く、のうち簡単な方法を選ぶ。
- 答えが制限のない全体の数以下か、別の数え方でも一致するかを確認する。
0、1、2、3、4、5から異なる3個の数字を使って作る3桁の整数は何個か。
解答・解説
百の位は5通り、十の位は0も含む残り5通り、一の位は4通り。5×5×4=100個。
異なる8冊の本から3冊選ぶ。特定の1冊を必ず含める選び方は何通りか。順序は区別しない。
解答・解説
特定の1冊を先に確保し、残り7冊から2冊選ぶので7×6÷2=21通り。必ず含める本の置き場所は数えない。
異なる8冊の本から3冊選ぶ。特定の2冊を両方同時には選ばないとき何通りか。
解答・解説
全体は8×7×6÷6=56通り。特定の2冊を両方含む選び方は、残り1冊を他の6冊から選ぶ6通り。したがって56−6=50通り。一方だけ選ぶことは許される。
問1. 0、1、2、3で重複なしの2桁の整数を作るとき、十の位の候補は?
問2. 委員選びで「Aを含む場合」と「Bを含む場合」をそのまま足せない理由は?
問3. 特定の人を少なくとも1人含む選び方を全体から引いて求めるとき、何を引く?