確率
確率の基本的性質から独立試行・条件付き確率へ。
確率の計算
個数の比で確率を求めるには、全事象 U の各根元事象が同様に確からしいことが必要です。この節のサイコロは各目が等確率で、複数回の試行は独立、袋からの取り出しは各玉が等確率とします。
条件付き確率と独立
条件付き確率 は のときに定義します。独立と排反は異なり、確率がともに正の事象が排反なら独立ではありません。
反復試行(独立な試行の繰り返し)で成功 r 回の確率は二項分布:。
表が出る確率 1/3 のコインを3回投げるとき、表がちょうど2回出る確率を求めよ。
解答・解説
**2/9**
練習問題
サイコロを2個投げるとき、目の和が 7 になる確率を求めよ。
ヒント
和が 7 になる組は (1,6), (2,5), (3,4), (4,3), (5,2), (6,1)。
解答・解説
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白玉 3 個と黒玉 2 個が入った袋から同時に 2 個取り出す。両方とも白玉である確率を求めよ。
ヒント
通りから白だけの 通り。
解答・解説
表が出る確率 のコインを 4 回投げるとき、表がちょうど 2 回出る確率を求めよ。(発展)
ヒント
反復試行 。
解答・解説
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小ネタ: モンテカルロ法で円周率を推定
結果の名前ではなく、等確率の最小単位を数える
確率を分数で考えられるのは、同じ起こりやすさの結果を一つずつ並べ、そのうち条件を満たす割合を取るからです。公平なサイコロ2個でも、和の2から12までが等確率になるわけではありません。和2を作る組は(1,1)だけですが、和7を作る組は6個あります。赤いサイコロと青いサイコロのように区別し、36個の順序付きの組を出発点にします。
「AまたはB」には、日常語で曖昧になりがちな「両方起きる」場合も含めます。名簿で「運動部または文化部に所属する人」を数えるとき、両方に所属する人を二度数えたら一度戻すのと同じです。この重複調整が加法定理の引き算です。
公平なサイコロを1回投げる。偶数が出る事象をA、3の倍数が出る事象をBとする。AまたはBが起こる確率を求めよ。
解答・解説
A={2,4,6}、B={3,6}で、両方に入るのは6だけ。3/6+2/6−1/6=4/6=2/3。実際に{2,3,4,6}の4個と列挙して確かめられる。
樹形図は「その枝に来た後の確率」を掛ける
樹形図で一本の経路をたどるときは、その時点の条件の下で次の結果が出る確率を掛けます。複数の経路を足すのは、それらが重ならないときです。袋から戻さず2個を順に取る場合、「赤の次に白」と「白の次に赤」は別の経路です。枝の確率の分母は2回目に1個減ります。
赤玉3個、白玉2個の袋から戻さずに2個を順に取る。各段階で残った各玉は等確率で選ばれる。赤白が1個ずつになる確率を求めよ。
解答・解説
赤→白は 、白→赤は 。二つは排反なので合計 。同時に2個選ぶ見方なら、全10組のうち赤白の組は 組で 。二つの方法で分子・分母の順序の扱いをそろえる。
- 等確率の根元事象を決め、全体を数える。
- 「かつ」「または」「少なくとも」を区別し、条件を集合や経路に直す。
- 戻す/戻さない、独立/独立でないを確認する。
- 答えが0以上1以下か、反対の事象との和が1かを検算する。
公平なサイコロ2個を独立に投げる。少なくとも一方が6である確率は?
解答・解説
どちらも6でない確率は(5/6)²=25/36。余事象より1−25/36=11/36。一方ずつ6になる場合を足すだけだと(6,6)を重複してしまう。
赤玉3個、白玉2個から戻さず2個取るとき、同色になる確率は?各玉は等確率で取られる。
解答・解説
全10組に対し、赤赤が3組、白白が1組なので4/10=2/5。例題の異色になる確率3/5と足して1になる。
公平なサイコロ1回で、出た目が奇数と分かっている。このとき3以上である確率は?
解答・解説
条件を満たす全体は{1,3,5}の3個。その中で3以上は{3,5}なので2/3。分母を元の6のままにしない。
問1. 公平なサイコロ2個を独立に投げるとき、同様に確からしいのは?
問2. 確率がともに正の二つの事象が排反なら、独立か?
問3. 独立な3回の試行で、各回の成功確率が1/2。少なくとも1回成功する確率は?