共通テスト直前チェック
「ここだけ押さえれば得点になる」要点を科目別に整理しました。 ★の数は出題頻度。各要点から詳しいレッスンへジャンプできます。
∫ 数学(数学I・II・A・B・C)
共通テストの数学は「誘導に乗れるか」がすべて。第1問〜第4問の定番パターンを確実に取れる状態にします。
二次関数
- 平方完成と頂点・軸
$y = ax^2+bx+c = a(x-p)^2 + q$ の形を機械的に出せるか。最大最小は**変域の端と頂点の y 値を比較**するだけ。 → 二次関数のグラフと最大・最小 - 判別式 D = b² − 4ac の使いどころ
「共有点の個数」「実数解をもつ条件」「放物線と直線」——$a x^2 + bx + c > 0$ が常に成り立つ ⇔ $a>0$ かつ $D<0$。 → 二次不等式と判別式 - 放置すると失点:場合分け
「x の範囲で最大値を求めよ」では頂点が変域に入るかで答えが変わる。図を描いてから式を書く。
三角比・三角関数
- 特別な角の値
$\sin 30°=1/2, \cos 60°=1/2, \tan 45°=1$ など、30°/45°/60° の表は即答レベル。加法定理で 15°/75° も出せるように。 → 弧度法と三角関数 - 正弦定理・余弦定理の使い分け
角2つ以上 → 正弦定理/2辺とはさむ角 or 3辺 → 余弦定理。面積 $S=\tfrac12 bc\sin A$ をセットで覚える。 → 三角比と正弦定理・余弦定理
微分・積分
- 導関数と増減表
$f'(x) = 0 の解で符号を確認 → 極大・極小。「極値を求めよ」と「極値をとる x を求めよ」は違う問題。 → 微分係数と導関数 - 定積分と面積
面積 = 上側の曲線 − 下側の曲線。交点を求めてから区間ごとに積分するのが鉄則。 → 不定積分と定積分
数列・確率(数学A/C)
- 等差・等比の一般項と和
$a_n = a_1+(n-1)d$、$S_n = \tfrac{n(a_1+a_n)}{2}$、等比 $a_n=a_1r^{n-1}$、$S_n = \tfrac{a_1(1-r^n)}{1-r}$。 → 数列 - 確率は樹形図+場合の数
「少なくとも〜」は余事象。同時抽出=非復元抽出。 → 確率(中学からの橋渡し)
当日の作戦
- マークミスを恐れて空欄のまま出すのが最悪。必ずマークする
- 誘導問題は前の小問の結果を次で使う設計。「なぜこの値を求めたのか」を逆算するとヒントになる
- 時間配分は第1問 20 分を目安に。手が止まったら印をつけて先へ進む
⚛️ 理科(物理)
物理は公式の暗記ではなく「どの法則が使える状況か」の判定。運動・波・電磁気・原子の4分野で出題パターンはほぼ固定です。
力と運動
波
- $v = f\lambda$ と定在波
弦の固定端は節、自由端は腹。n 番の固有振動の波長を図から読み取る練習が最短。 → 波の基礎 - ドップラー効果の公式
$f' = \frac{v \pm v_O}{v \mp v_S}f$ — 近づくとき分子プラス・分母マイナス。
電気と磁気
- オームの法則と合成抵抗
直列は足す、並列は逆数の和。コンデンサーの蓄積電荷 Q=CV、エネルギー U=½CV²。 → 直流回路と電磁誘導 - ローレンツ力と円運動
$qvB = mv^2/r$ → 半径 $r = mv/qB$。速さは変わらず向きだけ変わる。
当日の作戦
- グラフ問題は軸の意味(縦横何が何)を最初に確認。単位の読み間違いが最多の失点原因
- 有効数字より「桁」を間違えないこと。10⁻⁶ などの指数処理を落ち着いて
- 原子・波の分野は暗記で稼げる。最後に回さず前半で処理する
🧪 理科(化学)
化学は「mol の計算」と「覚える系統表」で得点の8割が決まります。
物質の量と化学反応式
- mol = 質量 ÷ 式量(気体は 22.4 L/mol)
化学反応式の係数比=mol 比。濃度計算も mol に直せばすべて同じ型。 → 物質の量(モル) - 酸化還元の電子の移動
**酸化=電子を奪う(失う)**。半反応式を作って電子数を揃えるのが確実。 → 酸化還元と電池
無機物質の性質
- 典型元素の周期表での位置と代表化合物
両性元素(Al, Zn)、遷移元素の色(Cu²⁺ 青、Fe³⁺ 黄褐、Co²⁺ 桃)など沈殿色は頻出。 → 典型元素
有機化学
- 官能基の反応
アルコール→アルデヒド→カルボン酸の酸化系列、エステル化(濃硫酸触媒)、ベンゼンの置換基の配向。 → 炭化水素とアルコール
平衡と酸塩基
- pH = −log[H⁺]、中和の mol 計算
pH が 1 違うと [H⁺] は 10 倍違う。弱酸・弱塩基の電離平衡は Ka を使って近似計算。 → 化学平衡と酸塩基
当日の作戦
- 計算問題は途中式を丁寧に。マーク式は桁のズレが致命的なので、最後にもう一度式量を検算
- 無機の色・沈殿は表にして最終日に見返すだけで効果が大きい
- 有機の構造式問題は炭素の価数(4本)を数えて不整合を見つける
🌿 理科(生物)
生物は用語の階層構造(細胞→組織→器官→個体→集団)を意識すれば、暗記量は思ったより少ない。
細胞と代謝
遺伝情報
- DNA→mRNA→タンパク質の中心ドグマ
相補的塩基対合 A-T, A-U, G-C。三重項コード。転写・翻訳の場所(核/リボソーム)。 → 細胞とDNA - メンデルの分離律・独立の法則
ヘテロの交雑 Aa×Aa → 3:1。二対交雑は (3:1)² = 9:3:3:1。 → メンデルの遺伝の法則
生態系
- エネルギー流と物質循環
食物連鎖の各段階で約 10% しかエネルギーが伝わらない。炭素は循環、エネルギーは一方向。 → 生態系と物質循環
当日の作戦
- 実験設定の問題は「比較しているものは何か」を一文で言い換えると正解が見える
- 遺伝の交雑問題は表(パネット正方形)を必ず書く。暗算で 9:3:3:1 を出そうとして間違える
- 資料読み取りは軸・単位・凡例を最初にチェック
🌍 地理歴史・公民
地歴公民は資料読解が過半。年号の丸暗記より「因果と時代の流れ」を掴むことが得点につながります。
世界史の流れ
- 産業革命 → 帝国主義 → 世界大戦の因果
市場と原料の獲得が列強の世界分割を生み、その不均衡が二度の大戦につながる一本の線。 → 産業革命と世界システム - 日本の近代化
開国 → 富国強兵・殖産興業 → 大正デモクラシー → 戦時体制。条約改正と憲政の発展が主題。 → 日本の近代化
地理
公民(政治・経済)
- 日本国憲法の三大原理と三権分立
国民主権・基本的人権・平和主義。国会=立法、内閣=行政、裁判所=司法。 → 市場経済と日本国憲法 - 需給と価格、景気変動
需要増 → 価格上昇。GDP の三面等価、財政政策・金融政策の方向性。 → 民主政治と市場経済
当日の作戦
- 資料のタイトルと注を必ず読む。単位・年代の取り違えが最大の失点源
- 歴史は「世紀」でざっくり位置づけて選択肢を消去するのが速い
- 長文の資料問題は設問を先に読んでから本文へ
🌐 英語(英語コミュニケーション)
共通テスト英語は「語彙力 × 文構造把握」。長文は設問を先に読むことで速度が一段上がります。
文法・語彙
- 準動詞と関係詞
不定詞の3用法、分詞構文(受動・原因)、関係代名詞の格(who/whom/whose)。 → 不定詞・分詞・動名詞 - 仮定法と比較
仮定法過去完了は「実際には〜しなかった」。as A as B、倍数表現 three times as large as。 → 仮定法と比較 - 語彙トレーナー
頻度順5000語。試験前日は知らない語だけを絞り込んで復習。 → 英単語マスター5000
読解
- 設問ファースト
本文前に設問を読む → 探す情報が決まる → スキミングで位置特定 → 精読。これだけで時間効率が激変する。 → 長文読解の戦略 - 接続語で論理構造を掴む
however / therefore / in contrast など論理関係語は筆者の主張の位置の手がかり。 → 読解ドリル(国語と共通の技法)
当日の作戦
- 会話文問題は直前の発話への応答になっている。疑問文には答え、提案には賛否を
- 整序英作文はまず動詞を決める。残りは修飾関係でつなぐ
- 空欄補充は空欄の前後の品詞を見る。名詞が必要なのか副詞なのかで候補が絞れる
💾 情報I・国語
情報I と現代文は「解き方の型」を知っているかどうかで差がつきます。
情報I
- 2進数とビット演算
10進⇄2進変換、負数は2の補数。データ量の単位(8bit = 1byte)。 → コンピュータの基礎 - ネットワークとセキュリティ
公開鍵・共通鍵の違い、フィッシング対策、著作権・肖像権。 → ネットワークとセキュリティ
現代文
古文・漢文
当日の作戦
- 情報I の擬似コード問題は変数の値を表に追跡する(トレース表)のが確実
- 現代文の記述は指定字数の 8割以上を使う。短すぎると根拠欠落とみなされる
- 古文は敬語の主語特定が全て。誰の動作が高められているかから始める