関係詞の応用——複合関係詞と前置詞+関係代名詞

whoever・whatever の複合関係詞と、前置詞+関係代名詞というフォーマルな構文を使いこなす。

この単元の目標
  • 複合関係詞(whoever / whatever / whichever など)の用法を区別できる
  • 前置詞+関係代名詞の形を選んで文をつなげられる
  • 関係代名詞 what が導く名詞節を「〜すること・もの」と正確に訳せる

前置詞+関係代名詞

「〜する(その)家」のような修飾を丁寧に言うとき、前置詞+関係代名詞の形を使います。日常会話なら This is the house which I live in. で十分ですが、学術的な文章では前置詞が前へ出ます。試験では「前置詞を先に出す形」と「後ろに残す形」の両方を読めることが要求されます。

表現例文ニュアンス
前置詞+whichThis is the house in which I live.もっとも格式ばった形。学術論文や入試長文で頻出
前置詞+whomShe has three children, three of whom are doctors.非制限用法。数を含めた情報追加に便利
whose + 名詞This is the author whose book I read.所有の関係。前置詞+whose+名詞も可能(in whose house など)
名詞 + of whicha mountain the top of which is covered with snowwhose top の代わりに使える堅い表現

🔍 前置詞はなぜ前へ移るのか——2段階変換の導出

  1. Step 1: 2つの文を用意する
    This is the house.I live in it.\text{This is the house.} \quad \text{I live in it.}

    it = the house。2文を1文につなぐのが関係詞の仕事です。

  2. Step 2: 重なる語を関係代名詞に置き換える
    This is the house which‾ I live in.\text{This is the house } \underline{\text{which}} \text{ I live in.}

    目的格 which が置き換わり、前置詞 in は元の位置に残ります。

  3. Step 3: 前置詞を関係代名詞の直前へ繰り上げる
    This is the house in which‾ I live.\text{This is the house } \underline{\text{in which}} \text{ I live.}

    この文では which が in の目的語です。前置詞を関係代名詞の直前に置くこともでき、「in which」をひとつのまとまりとして読みます。

複合関係詞

複合関係詞は whoever / whatever などの複合関係代名詞と、whenever / wherever / however などの複合関係副詞に分けます。複合関係代名詞は「〜する人なら誰でも」などの名詞節を作るほか、譲歩の副詞節も作れます。複合関係副詞は「〜するときはいつでも」など時・場所・方法を表したり、「いつ〜しても」など譲歩を表したりします。すべてを名詞の働きと考えないことが大切です。

  • whoever = 誰が〜しても/〜する人なら誰でも
  • whatever = 何が〜しても/〜することなら何でも(= anything that)
  • whichever = (限られた選択肢の中から)どれを選んでも
  • whenever = いつ〜しても
  • wherever = どこへ(に)〜しても
  • however = どんなに〜でも(程度を表すときは形容詞・副詞の直前に置く)
例題(3用法の見分け)

(1) Give it to whoever wants it. (2) Whatever happens, do not give up. (3) I will give you whatever you need. の whoever / whatever の働きをそれぞれ言え。

解答・解説

(1) whoever は節内で wants の主語。whoever wants it 全体が前置詞 to の目的語となる名詞節です。(2) whatever は happens の主語となる複合関係代名詞で、Whatever happens 全体は譲歩の副詞節です。(3) whatever は need の目的語で、whatever you need 全体も give の目的語となる名詞節です。関係詞の品詞と節全体の働きを区別し、直後に名詞があるかだけで判定しないこと。

程度の譲歩は however + 形容詞/副詞 + S V。However hard it is は「どんなに難しくても」。ただし方法を表す However you do it(どんな方法でそれをしても)もあり、常に形容詞・副詞が必要なわけではありません。文をつなぐ However,(しかし)とも区別します。
練習問題
  1. This is the office in ___ my father works. の空欄に入る語を答えよ。

    解答・解説

    **which**。前置詞 in の目的語だが中身は物・場所なので whom は不可。「父が勤めている事務所」

  2. ___ you may go, I will follow you. の空欄に入る語は?

    ヒント

    「どこへ行こうとも」の意味にする。

    解答・解説

    **Wherever**。「君がどこへ行こうとも、私は君についていく」

  3. She has two sons, both of ___ are doctors. の空欄を埋め、全体を訳せ。(発展)

    ヒント

    人を指す前置詞+関係代名詞。

    解答・解説

    **whom**。「彼女には息子が2人いて、そのどちらも医者である」。both of whom で非制限用法の情報追加。

確認クイズ

問1. 「〜することは何でも(= all that)」を表す語は?

問2. 標準的な書き言葉で、関係節の「場所なら in ___、人なら to ___」の空欄に単独で置く関係代名詞の組は?

問3. However hard I tried, I could not open it. の however の働きは?

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