二次関数のグラフと最大・最小
平方完成により頂点を求め、変域における最大・最小を考える。
- 平方完成によって y = a(x−p)² + q の形に変形できる
- 変域のある二次関数の最大・最小を求めることができる
軸からの距離で、端点と頂点を比べる
同じ放物線でも、見る範囲を変えると最も低い点は変わります。坂道の底が柵の外なら、柵の中で最も低いのは入口のどちらかです。定義域付きの最大・最小では、まず「頂点まで行けるか」を確認します。
y=a(x−p)²+q の二乗部分は、xと軸pとの距離の二乗です。a>0なら近いほど値が小さく、a<0なら近いほど値が大きい。閉区間では、軸が区間内にあるときだけ頂点を候補に加え、両端の値と比較すれば済みます。
軸が動く問題も距離で考えます。区間[0,4]なら両端から等距離の軸はp=2。a>0の放物線の最大値は、p<2なら右端、p>2なら左端にあり、p=2なら両端で同じです。これは値の大小を式で比較した結果とも一致します。
y=(x−3)²+2、0≤x≤2の最大値と最小値を求めよ。
解答・解説
軸3に最も近いのはx=2、最も遠いのはx=0。最小値は3(x=2)、最大値は11(x=0)。頂点の値2はこの定義域ではとれません。
y=(x−p)²、0≤x≤4の最大値をpで場合分けせよ。
解答・解説
端点の値はp²と(4−p)²。右端−左端=16−8pなので、p<2では(4−p)²(x=4)、p>2ではp²(x=0)。p=2では最大値4を両端でとります。
y=−(x−1)²+5、−1≤x≤2の最大・最小は。
解答・解説
軸が区間内なので最大値5(x=1)。軸から遠い端は−1なので最小値1(x=−1)。
y=(x+2)²−1、0≤x≤3の最大・最小は。
解答・解説
軸−2は範囲外。近いx=0で最小値3、遠いx=3で最大値24。
y=(x−p)²、0≤x≤4で最小値が0となるpの範囲は。
解答・解説
0≤p≤4。二乗が0となるx=pを、定義域内で選べることが必要十分です。
平方完成
()を頂点の形に変形する手続きが平方完成です。二乗の項を作ることで、頂点と軸の位置を式から読み取れます。
🔍 平方完成はなぜ「頂点の形」になるのか——導出
- Step 1: x² の項にまとめる
まず の係数 a を括り出す。中身の一次の項は となる。
- Step 2: 完全平方をつくる
「一次の係数の半分」を足して2乗し、余分に加えた分を引いて帳消しにする。これが完全平方の核心。
- Step 3: 元に戻す
を a 倍すると 。これを c と通分する。頂点は 。
を平方完成せよ。
解答・解説
。頂点 、軸
変域と最大・最小
定義域(x の変域)が制限されると、放物線の一部だけを考えます。頂点が変域に含まれるかが最大最小の分かれ目です。
() の最大値・最小値を求めよ。
解答・解説
平方完成すると 。頂点 は変域内なので**最小値 −2 ()**。両端の値は : 、: より**最大値 2**