直流回路・電流と磁場・電磁誘導

オームの法則、ローレンツ力、電磁誘導と交流までの要点。

📑 目次
  1. 直流回路
  2. 電流と磁場
  3. 電磁誘導と交流

直流回路

V=RI,P=VI=I2RV = RI, \qquad P = VI = I^2R
  • 直列: 抵抗の和、電流は共通 並列: 逆数の和、電圧は共通
  • キルヒホッフの法則:①節点で電流入出の和が0、②閉回路で起電力の和=抵抗による降下の和
  • テブナン等価: 回路を「起電力+内部抵抗」に置き換えて考える

電流と磁場

F⃗=qv⃗×B⃗(磁場によるローレンツ力),H=nI,B=μ0nI\vec{F} = q\vec{v} \times \vec{B} \text{(磁場によるローレンツ力)}, \qquad H = nI, \quad B = \mu_0 nI

磁気力は速度に垂直なので仕事をせず、速さを変えません。一様な磁場に垂直な速度で入ると円運動、平行な速度成分もあればらせん運動になります。平行にだけ動く場合は磁気力が 0 です。サイクロトロンでは磁場で軌道を曲げ、電場で加速します。H = nI、B = μ₀nI は十分長い空芯ソレノイドの内部で端を無視した式で、n は単位長さあたりの巻数です。

電磁誘導と交流

E=−NdΦdt(ファラデーの法則),VL=ωLI,VC=IωC\mathcal{E} = -N\frac{d\Phi}{dt} \text{(ファラデーの法則)}, \qquad V_L = \omega L I, \quad V_C = \frac{I}{\omega C}

N はコイル全体の巻数、Φ は1巻きを貫く磁束(各巻きで等しいとする)です。負号が変化を妨げる向きというレンツの法則を表します。後半の V_L、V_C、I は理想素子の正弦波定常交流における実効値で、瞬間値をそのまま代入する式ではありません。

  • 実効値 = 最大値 ÷ √2(正弦波交流)
  • 共振周波数:f=12πLCf = \dfrac{1}{2\pi\sqrt{LC}} — LC共振でラジオの同調ができる
  • 変圧器: 匝数比で電圧を変え、送電では高電圧化により損失 I2RI^2R を抑える
例題

最大値 141 V の正弦波交流の実効値を求めよ。

解答・解説

141/2≈100141/\sqrt{2} \approx 100 V

練習問題
  1. 6 Ω と 3 Ω の抵抗を並列にしたときの合成抵抗を求めよ。

    ヒント

    1R=1R1+1R2\dfrac{1}{R} = \dfrac{1}{R_1} + \dfrac{1}{R_2}

    解答・解説

    1R=16+13=12\dfrac{1}{R} = \dfrac{1}{6} + \dfrac{1}{3} = \dfrac{1}{2} より **2 Ω**。

  2. 上の合成回路に 12 V の電池をつないだときの全電流と、各抵抗にかかる電圧を求めよ。

    解答・解説

    I=V/R=12/2=I = V/R = 12/2 = **6 A**。並列なので両抵抗とも **12 V**。

  3. 一定の抵抗 R に一定の電流 i を t 秒間流したときのジュール熱を表せ。

    ヒント

    電力 P = i²R

    解答・解説

    Q=i2RtQ = i^2Rt

確認クイズ(回路・磁場・誘導)

問1. コイル(誘導素子)に直流を流し始めた瞬間、電流はどう振る舞うか。

問2. 同じ電力を同じ抵抗の送電線で送る。力率を 1 とし、変圧器で電圧を 10 倍にすると、送電線の損失はどうなるか。

問3. 磁石をコイルに近づけると誘導電流が流れる。その向きを決める法則は?

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