電場・電位とコンデンサー
クーロンの法則から電場・電位へ、平行板コンデンサーの性質を学ぶ。
- 電場と電位の関係を使える
- コンデンサーの容量と蓄えられるエネルギーを計算できる
クーロンの法則と電場
F は真空中の2点電荷間の力の大きさ。同符号なら反発、異符号なら引力です。電場 = 試験電荷が受ける力 ÷ その電荷。点電荷 Q のつくる電場の大きさは で、正の Q からは外向き、負の Q へは内向きです。試験電荷 q はもとの電荷分布を変えないほど小さいものとします。
電位
電位 V は単位電荷あたりの位置エネルギー。電場は電位が下がる方向を向き、正電荷への力はその向き、負電荷への力は逆向きです。外力でゆっくり運ぶときの仕事は で、電場の仕事とは符号が逆。一様電場では 、電場に沿って距離 d 離れた2点の電位差の大きさは Ed です。1 eV は電気素量 e の電荷が 1 V の電位差で得るエネルギーで、約 1.60×10⁻¹⁹ J。
電子(電荷 )が静止状態から、電位が 200 V 高い点へ移動した。電気力以外の力を無視して、運動エネルギーの増加を求めよ。 C とする。
解答・解説
電位が上がっても、負電荷の位置エネルギーは下がります。 J。エネルギー保存より J(200 eV)。正電荷と電子で加速される向きが逆になることも確認できます。
コンデンサー
🔍 なぜコンデンサーのエネルギーが ½CV² になるのか
- Step 1: 充電に必要な仕事を考える
電荷を少しずつ運ぶときの仕事=その瞬間の電圧 × 運ぶ電荷。電圧は充電が進むほど上がる点がポイント。
- Step 2: 電圧は電荷に比例(V = q/C)
Q = CV を書き換えたもの。q = 0 で V = 0、満充電で最大。
- Step 3: 0 から Q まで積分
- Step 4: Q = CV を代入
容量 C が一定なら電圧は 0 から V まで比例して増えるので、平均電圧 V/2 に電荷 Q を掛ける。ばねのエネルギー kx²/2 と同じ三角形の面積の構造です。一定の重力に逆らう仕事 mgh には 1/2 は付きません。
- 並列: 容量の和 (電圧は共通)
- 直列: (中間の導体が初めに電気的に中性なら電荷の大きさが共通)
- 平行板の C = εS/d は端の電場の乱れを無視し、極板間を一様な誘電体が満たす場合。誘電率 ε を大きくすると容量は増える
容量 2 μF のコンデンサーを 100 V で充電した。蓄えられる電荷とエネルギーを求めよ。
解答・解説
μC、 J
距離 を 2 倍に離したとき、2 点電荷間にはたらくクーロン力は何倍になるか。
解答・解説
より **1/4 倍**。逆二乗則なので距離の2乗に反比例します。
平行板コンデンサーの極板間距離を半分にしたとき、容量はどうなるか。
解答・解説
の が 1/2 になるので **2 倍**。
+2 C の電荷を、低い電位の点から 500 V 高い点へゆっくり運ぶ。電気力以外の抵抗を無視して、外力のする仕事を求めよ。
ヒント
解答・解説
J
問1. 一様な電場の中で電子が受ける力の向きは?
問2. コンデンサーを充電後に電池から切り離し、電荷が漏れない状態で極板間に誘電体を挿入した。電荷 Q はどうなるか。
問3. コンデンサー2個を直列にしたときの合成容量は?