シュレーディンガー方程式と確率解釈
状態は波動関数 ψ で表され、|ψ|² が位置の確率密度になる。
この単元の目標
- 波動関数の確率解釈(ボルンの規則)を説明できる
- 一次元箱の中の粒子のエネルギー準位を求められる
状態は複素数の波
自体は観測できない複素数。$|\Psi|^2$ が粒子を位置 $x$ で見つける確率密度になります(ボルンの規則)。全空間で積分すると 1(どこかにいる)という規格化条件を課します。
一次元の無限深い井戸(箱の中の粒子)
非相対論的な質量 の粒子に対して、 では 、外側では無限大という理想化をします。壁で波動関数はゼロです。以下の は定常状態の空間部分で、時間依存性は 。一般の状態はこれらの重ね合わせであり、エネルギー固有値が飛び飛びになります:
例題
箱を狭くすると( を半分に)基底状態のエネルギーはどうなるか。
解答・解説
なので **4 倍**。閉じ込めるほど運動量のゆらぎが大きくなるため(不確定性関係の帰結)。
不確定性関係
ここで 、 は、同じ量子状態を多数用意して測定したときの標準偏差です。測定装置の読み取り誤差を意味しません。上の井戸のエネルギー式も非相対論的な近似なので、箱を際限なく狭めて運動エネルギーが に匹敵する領域まで外挿してはいけません。
- これは測定技術の問題ではなく、波としての状態の性質(フーリエ解析の帰結)
- 位置を局在させるほど運動量の広がりが増える ——水素原子が潰れない理由の説明になる
練習問題
箱の固有状態 で、位置の確率密度が最大になる場所は?( で考える)
解答・解説
は で最大。中央 () では**ゼロ**(節)。
の遷移で吸収される光子のエネルギーを表せ。
ヒント
解答・解説
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