連立方程式

2つの文字を含む方程式を2つ組み合わせて解く。

この単元の目標
  • 連立方程式の意味を理解し、代入法・加減法で解ける
  • 連立方程式を数量の問題に活用できる
📑 目次
  1. 連立方程式とは
  2. 加減法と代入法
  3. 幾何的な意味:2直線の交点
  4. 発展:解の個数とグラフの位置関係
  5. 練習問題

連立方程式とは

2つの文字 x, y を含む2つの方程式を組み合わせたものを連立方程式といい、すべての式を同時に満たす x, y の値の組を解といいます。

{2x+y=7x−y=2\begin{cases} 2x + y = 7 \\ x - y = 2 \end{cases}

加減法と代入法

加減法:式どうしをたしたりひいたりして文字を1つ消す。代入法:一方の式を y = … の形にして他方に代入する。係数がそろう(またはそろえられる)ときは加減法が速い。

例題(加減法)

上の連立方程式を解け。

解答・解説

たすと 3x=93x = 9、x=3x = 3。①に代入して y=1y = 1。**解は (x,y)=(3,1)(x, y) = (3, 1)**

幾何的な意味:2直線の交点

連立方程式の解は、2つの直線のグラフの交点の座標に対応します。解がない=2直線が平行、解が無数にある=2直線が一致、です。

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プレイグラウンド: 係数を動かすと2直線の交点(=解)がどう動くか観察できます
例題(応用:割合の問題)

濃度 10% の食塩水と濃度 30% の食塩水を混ぜて、濃度 15% の食塩水 200 g を作りたい。それぞれ何 g ずつ混ぜればよいか。

解答・解説

10% を x g、30% を y g とすると {x+y=2000.1x+0.3y=0.15×200\begin{cases} x + y = 200 \\ 0.1x + 0.3y = 0.15 \times 200 \end{cases}。解いて **x = 150, y = 50**

発展:解の個数とグラフの位置関係

検算は両方の式へ代入する

連立方程式 2x+y=7、x−y=2 の候補として (x, y)=(3, 1) が出た。この組は解か。

解答・解説

2×3+1=7、3−1=2 なので両方を満たし、解です。一方 (2, 3) は最初の式だけを満たし、2−3=−1 なので解ではありません。片方への代入だけでは検算になりません。

式を解く前に個数を考える
  1. x+y=3 と 2x+2y=8 を同時に満たす組はあるか。

    解答・解説

    ありません。最初の式を2倍すると2x+2y=6となり、右辺8と矛盾します。2直線は平行です。

  2. x=2 と x+y=5 の解を求めよ。垂直な直線でも解を考えられるか。

    解答・解説

    x=2を代入するとy=3。解は (2, 3) です。x=2の傾きは定義できませんが、もう一方の直線との交点は求められます。

{ax+by=ca′x+b′y=c′\begin{cases} ax + by = c \\ a'x + b'y = c' \end{cases} で、各式の x、y の係数が同時には0でないとき、各式は直線を表します。解の個数は2直線の位置関係です。傾き −a/b-a/b は b≠0b\ne0 の場合だけ使えますが、次の係数による判定なら垂直な直線も扱えます。

  • ab′−a′b≠0a b' - a' b \neq 0: 交点 1 つ(解はただ 1 つ)。垂直な直線と交わる場合も含む
  • x、y の係数が同じ倍率で比例するが、右辺の定数はその倍率で比例しない → 平行(解なし)
  • x、y の係数と右辺の定数がすべて同じ倍率で比例する → 一致(解は無数にある)
この見方は高校数学の「連立不等式と領域」「ベクトルの一次独立性」にも直接つながります。「式 2 本が直線 2 本」という対応を意識しておくと後で楽です。

練習問題

練習問題
  1. {x+2y=73x−y=7\begin{cases} x + 2y = 7 \\ 3x - y = 7 \end{cases} を解け。

    ヒント

    ②を y=3x−7y = 3x - 7 として①に代入(代入法)か、②×2 + ①(加減法)。

    解答・解説

    ②×2 +① より 7x=217x = 21、**x = 3, y = 2**

  2. {12x−13y=232x+3y=20\begin{cases} \dfrac{1}{2}x - \dfrac{1}{3}y = \dfrac{2}{3} \\ 2x + 3y = 20 \end{cases} を解け。(まず分数を整数に)

    ヒント

    ①×6 で 3x−2y=43x - 2y = 4。加減法へ。

    解答・解説

    ①×3 + ②×2 より 13x=5213x = 52、**x = 4, y = 4**

  3. ある 2 桁の整数は、十の位と一の位の数字の和が 11 で、位を入れ替えるともとの数より 27 小さくなる。もとの数を求めよ。

    ヒント

    十の位を x、一の位を y として x+y=11x + y = 11, (10x+y)−(10y+x)=27(10x + y) - (10y + x) = 27

    解答・解説

    x−y=3x - y = 3 と x+y=11x + y = 11 より **74**

  4. A さんは時速 4 km、B さんは時速 6 km で、距離 5 km 離れた 2 地点から向かい合って同時に出発した。2 人が出会うまで何分か。

    ヒント

    向かい合う場合は「速さの和」で近づく。(4+6)×t=5(4 + 6) \times t = 5

    解答・解説

    t=0.5t = 0.5 時間= **30 分**

第 1 問
次の連立方程式を解け。 2x+2y=6−3x+3y=152x+2y = 6 \qquad -3x+3y = 15

紙に解いてから「答えを見る」で採点しよう。問題は無限に生成できます。

無限ドリル: 連立方程式がランダムに生成されます。解き終わったら「答えを見る」で採点しよう
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