二次関数とグラフ

y = ax²、y = a(x−p)² + q のグラフの性質を学ぶ。

この単元の目標
  • 二次関数の意味を理解し、グラフをかける
  • 頂点・軸・変域を読み取り、グラフの平行移動を説明できる
📑 目次
  1. 二次関数
  2. 基本:係数・変域・変化の割合
  3. 発展:放物線の平行移動
  4. 例題
  5. 発展:平方完成——一般形を頂点の形へ
  6. 練習問題

二次関数

yy が xx の二次式で表される関数を二次関数といいます。以下では a≠0a \neq 0 とします。中学での基本は y=ax2y = ax^2 で、グラフは放物線です。平行移動した形や平方完成は高校につながる発展として扱います。

y=ax2,y=a(x−p)2+qy = ax^2, \qquad y = a(x - p)^2 + q

基本:係数・変域・変化の割合

y=ax2y = ax^2 は yy 軸について対称で、a>0a > 0 なら上に、a<0a < 0 なら下に開きます。変域は端点の値だけでなく、区間に $x = 0$ が含まれるかを確認します。変化の割合は「yy の増加量 ÷ xx の増加量」で、比例定数 aa そのものとは限りません。

基本例題:負の数を含む変域

y=ax2y = ax^2 が点 (2,8)(2, 8) を通る。(1) aa を求めよ。(2) −1≤x≤3-1 \le x \le 3 のときの yy の変域を求めよ。(3) xx が −1-1 から 33 まで増加するときの変化の割合を求めよ。

解答・解説

(1) 8=4a8 = 4a より a=2a = 2。(2) 区間に 00 が含まれるので最小値は x=0x = 0 のとき 00。端点の値は 22 と 1818 なので最大値は 1818。よって 0≤y≤180 \le y \le 18。(3) (18−2)÷(3−(−1))=4(18 - 2) \div (3 - (-1)) = 4。

基本の練習問題(解答つき)
  1. y=−x2y = -x^2 で −2≤x≤1-2 \le x \le 1 のとき、yy の変域と、xx が −2-2 から 11 まで増加するときの変化の割合を求めよ。

    ヒント

    頂点と両端の値を調べる。変化の割合では始点と終点の値を使う。

    解答・解説

    x=−2,0,1x = -2, 0, 1 で y=−4,0,−1y = -4, 0, -1。変域は −4≤y≤0-4 \le y \le 0。変化の割合は (−1−(−4))÷(1−(−2))=1(-1 - (-4)) \div (1 - (-2)) = 1。

  2. y=2x2y = 2x^2 で 1≤x≤31 \le x \le 3 のときの yy の変域を求めよ。

    解答・解説

    この区間に x=0x = 0 は含まれず、xx とともに yy は増加する。端点で y=2,18y = 2, 18 なので 2≤y≤182 \le y \le 18。最小値を 00 にしないこと。

発展:放物線の平行移動

式頂点軸
y=ax2y = ax^2(0,0)(0, 0)x=0x = 0(y軸)
y=a(x−p)2+qy = a(x - p)^2 + q(p, q)(p,\ q)x=px = p

次の図のように、放物線を平行移動するだけで新しい式が得られます。

y = ax²y = a(x−p)²+qx方向にp、y方向にq頂点 (p, q)
放物線の平行移動: y = ax² → y = a(x−p)² + q

y=ax2y = ax^2 のグラフを x 軸方向に p、y 軸方向に q だけ平行移動すると y=a(x−p)2+qy = a(x-p)^2 + q になります。これが「頂点の形」が便利な理由です。

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プレイグラウンド: a, p, q を動かして頂点・軸・x切片の変化を確かめよう

例題

例題 1

二次関数 y=2(x−3)2−5y = 2(x - 3)^2 - 5 のグラフの頂点の座標と軸の方程式を求めよ。

解答・解説

頂点 (3,−5)(3, -5)、軸 x=3x = 3

例題 2

頂点が (−1,4)(-1, 4) で、点 (1,−4)(1, -4) を通る放物線の式を求めよ。

解答・解説

y=a(x+1)2+4y = a(x+1)^2 + 4 に (1,−4)(1, -4) を代入: −4=4a+4-4 = 4a + 4、a=−2a = -2。よって y=−2(x+1)2+4y = -2(x+1)^2 + 4

xx 軸との共有点は y=0y = 0 とおいて調べます。y=a(x−p)2+qy = a(x-p)^2 + q なら (x−p)2=−q/a(x-p)^2 = -q/a なので、右辺が正なら2点、0なら1点、負なら0点です。高校では一般形の判別式 D=b2−4acD = b^2 - 4ac でも判定します。

発展:平方完成——一般形を頂点の形へ

y=ax2+bx+cy = ax^2 + bx + c(a≠0a \neq 0)を 平方完成して、平方の項と定数の和にすると頂点が読み取れます。因数分解のたすきがけとは別の操作です。たとえば x2−6xx^2 - 6x に 99 を足すと (x−3)2(x-3)^2 になるので、同時に 99 を引いて式の値を保ちます。

y=ax2+bx+cの頂点(−b2a,  4ac−b24a)y = ax^2 + bx + c \quad \text{の頂点} \quad \left( -\frac{b}{2a},\; \frac{4ac - b^2}{4a} \right)
発展例題

y=x2−6x+1y = x^2 - 6x + 1 のグラフの頂点を求めよ。(x2−6xx^2 - 6x を (x−3)2−9(x - 3)^2 - 9 と見立てる)

解答・解説

y=(x−3)2−9+1=(x−3)2−8y = (x - 3)^2 - 9 + 1 = (x-3)^2 - 8 より頂点 **(3,−8)(3, -8)**。公式 (−b/2a,⋅)=(3,⋅)(-b/2a, \cdot) = (3, \cdot) とも一致

練習問題

練習問題
  1. 放物線 y=−2(x+4)2+3y = -2(x + 4)^2 + 3 の頂点の座標と軸の方程式を求めよ。

    ヒント

    (x+4)2=(x−(−4))2(x + 4)^2 = (x - (-4))^2 と読み替える。

    解答・解説

    頂点 **(−4,3)(-4, 3)**、軸 **x=−4x = -4**

  2. 放物線 y=3x2y = 3x^2 を x 軸方向に −2-2、y 軸方向に 55 だけ平行移動したグラフの式を求めよ。

    解答・解説

    y=3(x+2)2+5y = 3(x + 2)^2 + 5

  3. 頂点が (2,−1)(2, -1) で点 (0,3)(0, 3) を通る放物線の式を求めよ。

    ヒント

    y=a(x−2)2−1y = a(x - 2)^2 - 1 とおいて点を代入する。

    解答・解説

    3=a(0−2)2−1⇒a=13 = a(0 - 2)^2 - 1 \Rightarrow a = 1。よって **y=(x−2)2−1y = (x - 2)^2 - 1**

  4. y=x2+4x+7y = x^2 + 4x + 7 を平方完成し、最小値を求めよ。(発展)

    ヒント

    x2+4x=(x+2)2−4x^2 + 4x = (x + 2)^2 - 4。

    解答・解説

    y=(x+2)2+3y = (x + 2)^2 + 3 より **最小値 3(x = −2 のとき)**

第 1 問
次の二次方程式を解け。 x2+3x+2=0x^2 + 3x + 2 = 0

紙に解いてから「答えを見る」で採点しよう。問題は無限に生成できます。

無限ドリル: 二次方程式がランダムに出題されます。因数分解で解いてみよう
第 1 問
次の式を因数分解せよ。 x3+2x2+x+2x^3 + 2x^2 + x + 2

紙に解いてから「答えを見る」で採点しよう。問題は無限に生成できます。

激ムズ無限ドリル(発展): たすきがけの因数分解。二次方程式の解法の土台です
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