比例・反比例

2つの量の変化の対応に着目し、比例・反比例を式とグラフで表す。

この単元の目標
  • 変化し合う2つの量の中に、比例・反比例の関係があることを見いだす
  • 比例・反比例を表・式・グラフで表現し相互に読み取る
📑 目次
  1. 変化し合う2つの量
  2. 比例 $y = ax$
  3. 反比例 $y = \dfrac{a}{x}$
  4. 何を固定したかで関係が変わる

変化し合う2つの量

x が変わると y も変わるとき、y は x の関数であるといいます。中学1年では、その中で特に大切な2つの関係を学びます。

比例 $y = ax$

  • x が 2 倍、3 倍になると y も 2 倍、3 倍になる
  • x と y の比(商)が一定: y÷x=ay \div x = a
  • グラフは原点を通る直線
y=ax(a は比例定数)y = ax \quad (a \text{ は比例定数})

反比例 $y = \dfrac{a}{x}$

  • x が 2 倍になると y は 1/2 倍になる
  • x と y の積が一定: xy=axy = a
  • グラフは双曲線(原点を通らない)
例題

x と y が反比例し、x=3x = 3 のとき y=8y = 8 である。(1) y を x の式で表せ。(2) x=4x = 4 のときの y の値を求めよ。

解答・解説

(1) xy=24xy = 24 より y=24xy = \dfrac{24}{x} (2) y=6y = 6

「商が一定か積が一定か」を見分けるのが最初の一歩。速さと時間(積一定)は反比例、単価と個数(積一定=総額一定)も反比例です。
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プレイグラウンド: a を動かすと直線 y = ax の傾きが変わります(種類を sin に切り替えると高校内容の予習にもなります)

何を固定したかで関係が変わる

同じ長方形でも、横を一定にして縦を伸ばせば面積は増えますが、面積を一定にして縦を伸ばせば横は縮みます。なぜ違うのでしょう。前者では「1 cm 伸ばすたびに同じ面積を足す」、後者では「決まった面積を細長く分け直す」からです。以下、長さ x は正とします。横3 cmで縦を x cm、面積を y cm²とすれば y=3x。面積12 cm²で縦を x cm、横を y cmとすれば xy=12です。

y=ax⟺yx=a (x≠0),xy=a⟺y=ax (x≠0)y=ax\quad\Longleftrightarrow\quad \frac{y}{x}=a\ (x\ne0),\qquad xy=a\quad\Longleftrightarrow\quad y=\frac{a}{x}\ (x\ne0)
商で比例を調べるときは x=0を除きますが、比例の式 y=ax 自体には x=0を代入できます。反比例は a≠0 とし、x=0を使えません。「片方が増えれば他方が減る」だけでは反比例とはいえません。たとえば y=12−x は和が一定で、積は一定ではありません。また速さと時間が反比例するのは、移動距離を固定した場合です。
例題:一定の速さと移動距離

時速4 kmで一定に歩く。歩いた時間 x 時間と道のり y kmの関係を表し、45分で進む道のりを求めよ。休憩はしないものとする。

解答・解説

1時間に4 kmずつ進むので y=4x。45分は45÷60=0.75時間だから y=4×0.75=3、3 kmです。比例定数4の単位は km/時。時間と距離は0以上の範囲で考えます。

例題:同じ道のりを違う速さで

12 kmの道のりを一定の速さ x km/時で進むのに y 時間かかる。関係式を作り、時速3 kmと時速4 kmでの時間を比べよ。

解答・解説

速さ×時間=道のりなので xy=12、y=12/x(x>0)。時速3 kmなら4時間、時速4 kmなら3時間。速さは4/3倍、時間は3/4倍になり、積はどちらも12 kmです。

表を作るときは、各列に x と y を1組ずつ書き、商と積を計算してみましょう。ただし数組が合うだけでは、まだ調べていない値でも成り立つ証明にはなりません。文章中の「一定の速さ」「同じ道のり」のような条件から式が成り立つ理由を確かめます。グラフにも現実の範囲だけを描き、時間が負の部分を歩行の記録として使わないようにします。

固定する量を見つける練習
  1. 1 mあたり80円のリボンを x m買う代金を y 円とする。式と、2.5 mの代金を求めよ。長さに比例して代金を計算し、追加料金はないものとする。

    解答・解説

    単価が一定なので y=80x。80×2.5=200より200円。xは0以上です。

  2. 面積18 cm²の長方形で縦 x cm、横 y cmとする。式と、縦4 cmのときの横を求めよ。

    解答・解説

    xy=18より y=18/x(x>0)。横は18÷4=4.5 cm。積を確認すると4×4.5=18 cm²です。

  3. x=1, 2, 3に対して y=11, 10, 9となる関係は反比例といえるか。

    解答・解説

    いえません。積は11, 20, 27で一定ではありません。yが減ることだけでは反比例の条件を満たしません。

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