比例・反比例のグラフと式の読み方(詳細版)
式とグラフを行き来して読み替える。係数 a の読み取り、双曲線の性質、直線と双曲線の判定法を習得する。
- グラフ上の1点の座標から比例・反比例の式を求めることができる
- 反比例のグラフで「点と両軸で囲まれる長方形の面積が一定」であることを説明できる
- 点の座標の組から、それが比例・反比例のどちらのグラフ上にあるかを判定できる
式とグラフを行き来する
比例 のグラフは原点を通る直線、反比例 のグラフは原点に対称な双曲線です。このレッスンでは「式からグラフの形を予想する」と「グラフから式を読み取る」という双方向の読み替えを徹底的に練習します。グラフ上の点の座標が1つわかれば、係数 はただ1つに決まることが鍵になります。
| 項目 | 比例 | 反比例 |
|---|---|---|
| グラフの形 | 原点を通る直線 | 原点対象の双曲線 |
| のときの位置 | 第1・第3象限 | 第1・第3象限 |
| のときの位置 | 第2・第4象限 | 第2・第4象限 |
| 変化のようす | が一定(等比的に増減) | が一定(片方が増えると片方は減る) |
| の範囲 | 0 を含むすべての値 | (原点は通らない) |
グラフから式を読み取る
グラフ上の点 がわかれば、比例なら 、反比例なら と計算するだけで式が確定します。点が2つ以上与えられた場合でも、どちらの点を使って計算しても同じ になります。これは「2つの点が同じグラフ上にある」ことの裏返しであり、グラフの一致性の判定にも使えます。
🔍 反比例のグラフと長方形の面積——なぜ「かけると一定」なのか
- Step 1: グラフ上の点を式に代入する
グラフ上の点は必ず式を満たします。これがすべての出発点です。
- Step 2: 両辺に p を掛ける
点 と 軸・ 軸で囲まれる長方形の面積は縦横 なので、その面積は常に と一致します。
- Step 3: 別の点でも同じ
どこで切り取っても面積 の長方形が作れます。
- Step 4: 結論
双曲線とは「面積 の長方形の頂点を滑らかにつないだ軌跡」なのです。この性質は入試でも頻出です。
反比例のグラフが点 を通るとき、このグラフの式を求めよ。また、点 がこのグラフ上にあるとき、 の値を求めよ。
解答・解説
なので 。 ****
直線か双曲線かを見分ける判定法
与えられた点たちが「比例のグラフ」か「反比例のグラフ」か迷ったら、座標の組ごとに2つの値を計算して比べます。 がどの点でも等しければ比例、 がどの点でも等しければ反比例です。どちらも一定にならなければ、その点たちは同じ直線・双曲線の上にはありません。この判定は表形式で出題されると特に有効です。
| 点の与えられ方 | 計算方法 | 結論 |
|---|---|---|
| を各点で比較 | 商がすべて等しい | 比例 のグラフ上 |
| を各点で比較 | 積がすべて等しい | 反比例 のグラフ上 |
| 商も積も一定でない | 両方を確認して不一致 | どちらのグラフにも載らない |
比例のグラフが点 を通るとき、このグラフの式を求めよ。
ヒント
を計算する。
解答・解説
、よって
反比例 のグラフが点 を通る。(1) の値 (2) 点 における の値を求めよ。
解答・解説
(1) (2) ****
双曲線 上の点 と、 軸・ 軸で囲まれる長方形の面積を求めよ。
ヒント
長方形の面積は 。
解答・解説
****(係数 と一致する)
点 を通る比例の直線と、同じ点を通る反比例の双曲線のもう1つの共有点を求めよ。
ヒント
連立すると 。
解答・解説
と から 、。もう1点は ****
問1. 反比例 のグラフがある象限はどれか。
問2. 点 は次のどのグラフ上にあるか。
問3. 比例 のグラフ上の点 について、常に成り立つ关系はどれか。