漸化式と帰納的定義
隣接2項間・特性方程式・階差数列——漸化式を一般項まで解き切る手法。
- 特性方程式を使って 型の漸化式を解ける
- 階差数列から一般項を復元できる
- 隣接2項間の漸化式を変形して等差・等比型に帰着できる
漸化式とは
「初項と、隣り合う項の関係式」で数列を定めるとき、この関係式を漸化式、定義の仕方を帰納的定義と呼びます。すべての項をいちいち書かずに済むコンパクトな表現であり、プログラミングの再帰処理や複利計算とも相通じる考え方です。ただし漸化式のままでは第 n 項がすぐ取り出せないので、一般項 $a_n$ を求める(漸化式を解く)ことが目標になります。
| 漸化式の型 | 手がける方法 | 帰着先 |
|---|---|---|
| 等差数列そのもの | ||
| 等比数列そのもの | ||
| (, ) | 特性方程式 | 等比数列 |
| () | 両辺を で割る: | 等比数列 |
| 階差 がきれい | 階差数列を足し合わせる |
特性方程式による解法
🔍 $x_{n+1} = ax_n + b$ 型の一般項
- Step 1: 特性方程式を立てる
漸化式で n → ∞ として極限値 α になりそうな値を探すのが直観的な動機。定数 α なら移項したときに打ち消しあうはず、という発想です。
- Step 2: 漸化式の辺々から引く
α の定義 , つまり を使いました。ここで数列 , を考えると……。
- Step 3: 等比数列に帰着
公比 a、初項 の等比数列です。元の数列は「不動点からのずれ」が毎回 a 倍される構造だったことになります。
- 結論
- 実行例
検算: n=1 で ✓、n=2 で ✓。答えを出したら小さい n での一致を必ず確かめましょう。
階差数列の活用
一般項が見えても、隣り合う項の差 が等差・等比など「解ける数列」になっていることがあります。これが階差数列の発想で、和の記号を使って元の数列に戻すのが基本操作です。「差をとると簡単になる」形には多項式型( など)、指数が混ざった交互型などがあり、入試でも頻出です。
隣接2項間の漸化式 , で定まる数列の一般項を求めよ。
解答・解説
****(実際 ✓)
練習問題
漸化式 , で定まる数列の一般項を求めよ。
ヒント
特性方程式 を解いて 。 は公比 3 の等比数列。
解答・解説
より ****
漸化式 , で定まる数列の一般項を求めよ。
ヒント
。 は公比 の等比数列。
解答・解説
より ****
階差数列が (公比 2 の等比)で、 である数列 の一般項を求めよ。
ヒント
。等比数列の和の公式を使う。
解答・解説
****
漸化式 , で表される数列について、 を求めよ。
ヒント
。
解答・解説
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問1. 漸化式 の特性方程式は?
問2. 特性方程式の解を α としたとき、 はどんな数列?
問3. 階差数列 から元の数列へ戻す式は?