数列と漸化式

一般項・和の求め方と、漸化式を解く代表的な手法。

この単元の目標
  • 等差・等比数列の一般項と和を求められる
  • 数学的帰納法で予想を証明できる
📑 目次
  1. 基本の数列
  2. 階差数列
  3. 数学的帰納法
  4. 練習問題
  5. 小ネタ: 数列は自然界にも現れる

基本の数列

一般項初項から第 n 項までの和 SnS_n
等差数列(公差 d)an=a1+(n−1)da_n = a_1 + (n-1)dSn=n(a1+an)2S_n = \dfrac{n(a_1 + a_n)}{2}
等比数列(公比 r)an=a1rn−1a_n = a_1 r^{n-1}Sn=a1(rn−1)r−1S_n = \dfrac{a_1(r^n - 1)}{r - 1}(r ≠ 1)

階差数列

隣り合う項の差 bn=an+1−anb_n = a_{n+1} - a_n を階差数列といいます。等差・等比など和を計算できる形なら、an=a1+∑k=1n−1bka_n = a_1 + \displaystyle\sum_{k=1}^{n-1} b_k(n≥2n\ge2)として一般項が求まります。n=1n=1 は初項で別に確認します。等比数列の和は公比 r=1r=1 のとき Sn=na1S_n=na_1 です。

数学的帰納法

  • ① 基礎: n = 1 のとき成り立つことを確かめる
  • ② 帰納: n = k のとき成り立つと仮定し、n = k + 1 でも成り立つことを示す
  • ①②よりすべての自然数 n で成立
例題

12+22+⋯+n2=n(n+1)(2n+1)61^2 + 2^2 + \cdots + n^2 = \dfrac{n(n+1)(2n+1)}{6} を数学的帰納法で証明せよ。

解答・解説

① n=1: 左辺 1、右辺 1⋅2⋅36=1\tfrac{1 \cdot 2 \cdot 3}{6} = 1 ✓ ② n=k で成立とすると、n=k+1 の左辺は k(k+1)(2k+1)6+(k+1)2=(k+1)(k+2)(2k+3)6\tfrac{k(k+1)(2k+1)}{6} + (k+1)^2 = \tfrac{(k+1)(k+2)(2k+3)}{6} となり右辺に一致 ✓

②の仮定(n = k の成立)を実際に使わずに n = k+1 を変形してしまうのが典型的な減点パターン。「仮定の式」を出発点に変形しましょう。

練習問題

練習問題
  1. 初項 3、公差 4 の等差数列の第 20 項を求めよ。

    解答・解説

    a20=3+19×4=a_{20} = 3 + 19 \times 4 = **79**

  2. 初項 1、公比 2 の等比数列の初項から第 10 項までの和を求めよ。

    ヒント

    Sn=a1(rn−1)r−1S_n = \dfrac{a_1(r^n - 1)}{r - 1}。

    解答・解説

    S10=210−12−1=S_{10} = \dfrac{2^{10} - 1}{2 - 1} = **1023**

  3. 数列 3,7,13,21,31,…3, 7, 13, 21, 31, \ldots の一般項を求めよ。(階差数列を作ると等差になる)

    ヒント

    階差 4,6,8,10,…4, 6, 8, 10, \ldots は公差 2 の等差数列。

    解答・解説

    bk=2k+2b_k = 2k + 2 なので an=3+∑k=1n−1(2k+2)=3+(n−1)(n+2)=a_n = 3 + \sum_{k=1}^{n-1}(2k+2) = 3 + (n-1)(n+2) = **n2+n+1n^2 + n + 1**

第 1 問
初項 44、公差 66 の等差数列の第 99 項を求めよ。

紙に解いてから「答えを見る」で採点しよう。問題は無限に生成できます。

無限ドリル: 等差・等比数列の一般項がランダムに出題されます

小ネタ: 数列は自然界にも現れる

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ひまわりの種の配置を黄金角でモデル化。黄金比 φ はフィボナッチ数列の隣項比の極限、黄金角は 360°/φ² ≈ 137.5° です
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コラーツ予想: 「偶数なら割る2、奇数なら3n+1」を繰り返すと必ず 1 になる——はずだが、まだ誰も証明できていない
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