指数関数と対数関数

指数法則の拡張、対数の性質、2つの関数のグラフと関係。

この単元の目標
  • 実数の指数計算と対数計算ができる
  • 指数関数・対数関数が互いに逆関数であることを説明できる
📑 目次
  1. 真数条件と単調性を先に確認する
  2. 指数の拡張
  3. 対数

真数条件と単調性を先に確認する

対数は「何回掛けたか」を逆に尋ねる道具です。2を何乗すれば8になるかなら3。一方、底が1/2なら掛けるほど小さくなるので、同じ大小比較でも指数の大小は逆向きになります。

底a>1の対数は増加関数、0<a<1なら減少関数です。同じ底の対数を比較するとき、前者は真数の大小をそのまま、後者は逆にします。真数が正である条件は、解を出した後に足すのではなく最初に書きます。

指数式の中にa²ˣとaˣが並んでいるならt=aˣと置くと二次方程式になります。ただしt>0です。対数の和を積にまとめるときも、元の真数がそれぞれ正という条件を保持します。

log(x+y)は一般にlog x+log yではありません。積を和へ変える法則と混同しないこと。また底が0と1の間なら、対数を外す際に不等号の向きが逆になります。
例題:真数条件で候補を絞る

log₂(x−1)+log₂(x−3)=3を解け。

解答・解説

真数条件からx>3。まとめると(x−1)(x−3)=8、すなわちx²−4x−5=0よりx=5,−1。条件に合うx=5のみ。元の式でもlog₂4+log₂2=3です。

例題:1より小さい底の不等式

log₍₁/₂₎(x−1)≥−2を解け。

解答・解説

真数条件はx>1。底1/2では減少関数なので0<x−1≤(1/2)⁻²=4。したがって1<x≤5。右端では対数が−2となります。

練習:判断の理由も確かめよう
  1. 4ˣ−5×2ˣ+4=0を解け。

    解答・解説

    t=2ˣ>0と置くと(t−1)(t−4)=0。t=1,4はいずれも正なのでx=0,2。

  2. log₃(2x−1)<2を解け。

    解答・解説

    真数条件x>1/2。底3は増加関数なので2x−1<9よりx<5。合わせて1/2<x<5。

  3. 100×1.1ⁿ≥200を初めて満たす整数n≥0は。

    解答・解説

    1.1ⁿ≥2よりn≥log 2/log 1.1≈7.27。最小整数は8。7回なら約194.87、8回なら約214.36です。

指数の拡張

ここでは底 a>0a>0 とします。実数の指数まで一貫して扱うための条件です。対数ではさらに a≠1a\ne1 が必要で、真数も正でなければなりません。以下の対数法則は x>0,y>0x>0, y>0 のもとで使います。

  • a0=1a^0 = 1、a−n=1ana^{-n} = \dfrac{1}{a^n}(負の指数)
  • a1/2=aa^{1/2} = \sqrt{a}(分数の指数は根号)
  • axay=ax+ya^x a^y = a^{x+y}、(ax)y=axy(a^x)^y = a^{xy} は実数の指数でも成り立つ

対数

ax=N  ⟺  x=log⁡aN(a>0,a≠1,N>0)a^x = N \iff x = \log_a N \quad (a > 0, a \ne 1, N > 0)
  • log⁡axy=log⁡ax+log⁡ay\log_a xy = \log_a x + \log_a y(積→和)
  • log⁡axy=log⁡ax−log⁡ay\log_a \dfrac{x}{y} = \log_a x - \log_a y(商→差)
  • log⁡axn=nlog⁡ax\log_a x^n = n \log_a x(累乗→係数)
例題

log⁡28+log⁡24\log_2 8 + \log_2 4 を求めよ。

解答・解説

3+2=3 + 2 = **5**(log⁡232=5\log_2 32 = 5 とも言える)

練習問題
  1. log⁡381\log_3 81 を求めよ。

    ヒント

    81=3481 = 3^4

    解答・解説

    **4**

  2. log⁡23=a\log_2 3 = a のとき log⁡212\log_2 12 を aa で表せ。

    ヒント

    12=4×312 = 4 \times 3

    解答・解説

    log⁡24+log⁡23=2+a\log_2 4 + \log_2 3 = 2 + a

  3. 2x=102^x = 10 を解くとき、xx を対数で表せ。

    解答・解説

    x=log⁡210=log⁡10log⁡2≈3.32x = \log_2 10 = \dfrac{\log 10}{\log 2} \approx 3.32(底の変換公式)

第 1 問
次の値を求めよ。 log⁡24+log⁡264\log_{2} 4 + \log_{2} 64

紙に解いてから「答えを見る」で採点しよう。問題は無限に生成できます。

無限ドリル: 対数の計算が出題されます
確認クイズ(指数・対数)

問1. log⁡a1\log_a 1 の値は?(a>0,a≠1a>0, a\neq1)

問2. y=2xy = 2^x と y=log⁡2xy = \log_2 x のグラフの関係は?

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