この単元の目標- 多項式の原始関数を求め、微分によって検算できる
- 定積分の符号つきの値と図形の面積を区別できる
- 交点や符号が変わる点で区間を分け、面積を計算できる
📑 目次
- 不定積分
- 定積分と面積
- 面積は「上の関数 − 下の関数」を積分する
- 練習(定積分ドリル)
不定積分
C は積分定数。微分したら元に戻るという条件しかないので、C は任意の定数になります。ここでは数学IIで扱う多項式に範囲を絞ります。不定積分の答えは関数の集まりですが、定積分の答えは数値です。
定積分と面積
ここで F′(x)=f(x) となる F を原始関数といいます。まず積分し、それから上端 b と下端 a を代入して引きます。積分定数は (F(b)+C)−(F(a)+C) で消えるため、定積分の答えに +C は付けません。
🔍 $\int x^n dx = \frac{x^{n+1}}{n+1}+C$ の導出——微分の逆をたどる
- Step 1: 「微分したら xⁿ」になる関数を探す
(xm)′=mxm−1 の公式を逆向きに使う。
- Step 2: 次数の条件を合わせる
- Step 3: 係数を調整
掛けた定数は微分しても残るので、1/(n+1) を掛けておけば打ち消し合う。
- Step 4: 積分定数
定数 C を加えても微分すれば消えるため、原始関数は無数にある。これが「+C」が必要な理由。
x 軸の上側にある部分では面積を、下側では面積にマイナスをつけた値を足し合わせます。次の図のように、細い長方形の面積の和を無限に細かくする(区分求積法)イメージが元になっています。
区分求積法から定積分へ: 分割を細かくすると長方形の和が曲線下面積に一致例題
放物線 y=x2 と直線 y=x で囲まれた図形の面積を求めよ。
解答・解説
交点は (0,0),(1,1)。面積 =∫01(x−x2)dx=21−31=61
微分と積分は互いに逆の操作——この事実を微積分学の基本定理といい、ニュートンとライプニッツが独立に発見しました。
面積は「上の関数 − 下の関数」を積分する
a<b とします。定積分では x軸より下の部分が負になるため、そのままでは面積にならないことがあります。面積を求めるには、交点で区間を分け、それぞれで上側の関数から下側の関数を引きます。
🔍 符号が変わるときの面積——y = x² − 1 と x軸
- Step 1: 区切る点を探す
区間 0≦x≦2 では x=1 だけが区間内にある。0≦x≦1 では曲線がx軸の下、1≦x≦2 では上。
- Step 2: 正の高さを足し合わせる
下側の部分は 0−(x²−1) として符号を反転する。
- Step 3: 原始関数に端点を代入
符号つきの定積分 ∫₀²(x²−1)dx は 2/3。面積2とは異なる。
練習問題(微分で検算・符号で分割)
∫(3x2−4x+2)dx を求め、微分して確かめよ。
解答・解説
x3−2x2+2x+C。微分すると 3x2−4x+2 に戻る。各項を積分し、最後に任意定数 C を1つ付ける。
∫−12(2x+1)dx を求めよ。
解答・解説
[x2+x]−12=(4+2)−(1−1)=6。下端が負でも、原始関数の値全体を引く。
曲線 y=x2−4 と x軸で囲まれた図形の面積を求めよ。
ヒント
交点を求め、交点の間ではどちらが上かを確かめる。
解答・解説
交点の x座標は −2,2。区間内では x軸が上なので、S=∫−22(4−x2)dx=[4x−x3/3]−22=332。
曲線 y=x3 と直線 y=x で囲まれた2つの部分の面積の和を求めよ。
ヒント
交点は x=−1,0,1。x=0 で上下が入れ替わる。
解答・解説
S=∫−10(x3−x)dx+∫01(x−x3)dx=41+41=21。区間を分けずに差を積分すると正負が打ち消し合い0になるので注意。
練習(定積分ドリル)
第 1 問
次の定積分を求めよ。
∫01(6x2−4x−5)dx紙に解いてから「答えを見る」で採点しよう。問題は無限に生成できます。
無限ドリル: 二次式の定積分がランダムに出題されます。積分してから上端・下端を代入第 1 問
次の不定積分を求めよ。
∫(3x−2)3dx紙に解いてから「答えを見る」で採点しよう。問題は無限に生成できます。
激ムズ無限ドリル(発展): 三次式の不定積分と置換積分。積分定数 C を忘れずに