実数・絶対値と式の変形
実数の分類、絶対値を含む式、有理化、二重根号の処理。
- 実数の分類(有理数・無理数)を説明できる
- 絶対値を含む式を場合分けで処理できる
- 分母の有理化や二重根号を計算できる
式を変える前に、符号と定義できる範囲を見る
根号は「二乗すると元に戻る数のうち、0以上のもの」を選ぶ記号です。だから√(x²)はxそのものではなく|x|。温度が−3でも原点からの距離は3という数直線の感覚が、計算の符号ミスを防ぎます。
絶対値が二つある式は、中身が0になる点をすべて数直線に打ちます。点と点の間では各中身の符号が一定なので、一つの区間ごとに絶対値を外せます。境界でどちらの式からも同じ値になることも確かめます。
有理化では、和と差の積を利用すると根号が消えます。ただし分母が0でないことが先です。等式の両辺を二乗する操作は、逆向きに戻せない場合があるため、得た候補を必ず元の式に代入します。
|x−1|+|x−4|=5を解け。
解答・解説
1≤x≤4では距離の和は3で不適。x<1では5−2x=5よりx=0、x>4では2x−5=5よりx=5。両方を元の式に代入すると和が5になります。
√(x+2)=xを解け。
解答・解説
左辺は非負なのでx≥0が必要。二乗してx²−x−2=0よりx=2,−1。−1は条件に反し元の式でも1≠−1。解はx=2だけです。
x<3のとき√((x−3)²)を簡単にせよ。
解答・解説
|x−3|=3−x。根号の結果は非負なのでx−3にはなりません。
1/(√3−√2)を有理化せよ。
解答・解説
分子分母に√3+√2を掛けると分母は3−2=1。答えは√3+√2。
|x+2|≤3を解け。
解答・解説
−3≤x+2≤3より−5≤x≤1。−2から距離3以内の区間です。
実数の世界
| 分類 | 定義 | 例 |
|---|---|---|
| 有理数 | 整数 a, b を用いた分数 a/b(b≠0)で書ける | 整数、0.5、1/3、0.333… |
| 無理数 | 分数で書けない実数 | , |
| 実数 | 有理数+無理数 | 数直線上のすべての点 |
絶対値
絶対値は「数直線上での原点からの距離」なので必ず 0 以上。式では中身の符号で場合分けします。 は「a と 2 の距離」とも読めます。
のとき を求めよ。
解答・解説
なので **4**
根号の処理
- 有理化: (分母の根号を外す)
- 二重根号: ( と を見つける)
- 同類項の根号はたし算できる:
を簡単にせよ。
解答・解説
****
を分母に根号を含まない形にせよ。
ヒント
分子分母に を掛ける。
解答・解説
を簡単にせよ。
ヒント
解答・解説
****( に注意)
問1. 次のうち無理数はどれか。
問2. を解くと?