スポーツの雑学
マラソン42.195kmの由来から各競技の意外なルールまで、授業では教わらない話。
- マラソンの距離とオリンピックの歴史の流れを説明できる
- 競技のルールに込められた理由を推測できる
- スポーツにまつわる豆知識を人に紹介できる
マラソンの42.195kmはこう決まった
紀元前490年のマラトンの戦いの勝利を、使者が走ってアテネまで伝えたという伝説が、近代マラソンの着想になりました。この使者の物語をそのまま確実な史実とみなすことはできません。第1回近代オリンピック(1896年アテネ)のマラソンは約40kmで、その後も距離は大会ごとに異なりました。1908年ロンドン大会ではウィンザー城から競技場の王室観覧席前までの26マイル385ヤード(42.195km)が採用され、1921年にこの距離が国際標準として採用されました。
オリンピックの歴史ざっくり年表
| 年 | 出来事 | ポイント |
|---|---|---|
| 紀元前776年 | 最古の記録上の古代大会 | ギリシャのオリンピアで行われた祭典。起源そのものはさらに古いと考えられる |
| 4世紀末頃 | 古代大会の終焉とされる時期 | テオドシウス1世の異教祭儀禁止と結び付けられるが、正確な終了年や経緯には不確実さがある |
| 1896年 | 近代オリンピック誕生 | クーベルタン男爵の提唱でアテネで第1回大会が開かれた |
| 1924年 | 第1回冬季大会 | フランスのシャモニーで開催された |
| 1936年 | 聖火リレー初登場 | ベルリン大会から採用された演出 |
| 2021年 | 東京大会 | 史上初の1年延期での開催となった |
古代ギリシャでは芸術も祭典と深く結び付いていましたが、音楽競技で知られるピュティア祭などと古代オリンピックを混同しないようにしましょう。近代オリンピックでは1912年から1948年まで、建築・文学・音楽・絵画・彫刻の芸術競技が実施されました。また、現在の五輪の金メダルは純金ではなく、銀を主材とし、6グラム以上の金で表面を覆う規定になっています。
各競技の意外なルール
| 競技 | 意外なルール・事実 | ひとこと解説 |
|---|---|---|
| 競泳の自由形 | 単独の自由形種目は泳法を指定しない | 一般に最も速いクロールが選ばれる。ただしメドレーの自由形区間は背泳ぎ・平泳ぎ・バタフライ以外で泳ぐ |
| テニスのスコア | 0のことを love と呼ぶ | 0を表す卵にちなんだフランス語由来という説が有名 |
| バスケットボール | 最初は1チーム9人だった | 1891年の考案時は18人の学生を9人ずつの2チームに分けて開始 |
| 卓球のサービス | 手のひらからほぼ鉛直に16cm以上投げ上げ、落下中に打つ | 開いた手のひらに静止させた球を回転を与えず投げる。球を相手から隠さないことも必要 |
| サッカーのPK戦 | 公式記録では引き分け扱いになる運用が国際的 | PK戦は「勝者の決定手段」であって試合内容には数えない考え方 |
- 聖火の点火は太陽光: 正式な採火は凹面鏡で太陽光を集めて火種をつくる方式
- 芸術競技があった: 1912〜1948年の五輪では芸術作品が競技として審査された
- 金メダルの素材: 銀製に金メッキ(金6g以上)という規定を満たすつくり
マラソンの距離が42.195kmという中途半端な数字になった理由を、流れに沿って説明せよ。
解答・解説
1896年の第1回大会では約40kmで距離は一定していなかった。1908年ロンドン大会で、スタート地からスタジアム内の**王室観覧席の前**をゴールにしたところ約42.195kmになり、この距離が1921年に国際標準として採用された。
古代オリンピックが行われていた場所の名前は?
解答・解説
**オリンピア**(ギリシャ)。競技名「オリンピック」はここから来ている。
競泳の単独の「自由形」種目で、多くの選手がクロールを使うのはなぜ?
解答・解説
泳法を指定しない種目で、一般に最も速く泳げる**クロール**が選ばれるからです。「全員が必ずクロール」という規則ではありません。
五輪の聖火の正式な採火方法は?
解答・解説
凹面鏡で**太陽光**を集めて点火する。予備の火はあるが「本命」は太陽光による採火。
問1. マラソンの42.195kmが定着するきっかけとなった大会は?
問2. 近代オリンピックで芸術競技が行われていた期間は?
問3. 卓球のサービスでルールとして定められているのは?